「少子高齢化時代の日本に必要な福祉の再設計――医療・介護・子育てを“持続可能”にする地域共生の考え方」 【第2回】介護現場の課題と、人材不足への向き合い方 ー制度と現実のギャップー

イラストSHUN

福祉の中でも、介護分野は特に人材不足が深刻です。現場では、仕事の重さに対して報酬が低いと感じる人が多く、長く働き続けることが難しい状況が続いています。

人手が足りないため、十分な研修や教育の時間を確保できないまま現場に入るケースもあり、結果として利用者・職員双方にとって負担が大きくなることがあります。これは個人の問題ではなく、制度全体の設計に課題があると言えるでしょう。

また、介護保険制度には多くのルールや制限があり、現場が「本当に必要だ」と感じる支援を柔軟に提供できないこともあります。安全性や公平性を保つための制度である一方、現場の裁量が狭まっている側面も否定できません。

人材不足の対策として、外国人労働者の受け入れも進められています。これは一つの選択肢ですが、受け入れる側の体制づくりが重要です。言語、文化、仕事の内容への理解、適切な待遇が整わなければ、本人にとっても職場にとっても負担になります。人材確保と同時に、育成と定着の仕組みを考える必要があります。

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